最後に、ピアノ教室での親への効果的な対処法をお伝えします。
ピアノ教室のクレームは、主に次の4つになるので、1つずつ確認していきましょう!
1. レッスン内容についてのクレームの対処方法
レッスン内容に対するクレームは、教材の選び方や練習方法、先生の指導方法に対する不満が主な原因になります。
このようなクレームに対処するときの第一歩は、親からの話をしっかりと聞くことです。
具体的な不満点を明確にして、それに対する改善策を考えることが重要になります。
なお、このようなクレームが出る背景には、先生と親との間で教育方針が合っていない場合が多いです。
そのため、先生としては、親としっかりとコミュニケーションを取って、指導方法や方向性を明確にしておくようにしましょう。
2. レッスン時間についてのクレームの対処方法
レッスン時間に関するクレームは、親がレッスン後に予定を入れていた場合によくあります。
そのため、「レッスンが終わる時間は多少前後することもあります」ということを、事前に伝えておくようにしましょう。
事前に伝えていないと、レッスン時間が伸びてしまった場合、迎えに来ている親からクレームを受けることがあるためです。
なお、「レッスン時間が伸びることもある」ということを伝えるときは、理由も一緒に伝えると、なお良いです。
たとえば、「お子さんに上手になってもらいたいから」や「曲の完成度が高まるから」などの理由ですね。
このような理由を伝えると、親も納得してくれます。
3. レッスン料に関するクレームの対処方法
レッスン料に関するクレームは、子どもがうまくなっていないと感じるときや、追加費用がかかったときによくあります。
そのようなときに最初にやるべきことは、親としっかり話すことです。
「子どもがどれくらい上達しているのか」ということを定期的に親に伝えると、親はレッスンのお金に対して納得がいくようになります。
また、高いテキストや発表会にお金がかかる場合は、その理由と良いところをしっかりと伝えるようにしましょう。
なお、月額制の教室で、「子どもが病気で休んだから、その分のレッスン料を返してほしい」と言われた場合は、教室のルールを親にしっかりと説明することが重要です。
もちろん、事前に「返金はできない」ということを伝えておくことは必要ですし、お金に関することは、ピアノの先生としても受け入れられないものも多いため、事前に返金できないことを伝えた上で、教室のルールをしっかりと説明するようにしましょう。
4. 進捗の遅さに関するクレームの対処方法
「子どもが上手になるのが遅い」と感じる親からのクレームは、特に発表会や成果発表のときに多くなります。
親はよく他の子と比べて、「なんでうちの子が遅れているの?」と不満に思うことがあるためです。
このようなクレームに対処する第一歩は、親に対して、子どもの現状と進捗をしっかりと説明することです。
教育方針(たとえば基礎を重視している理由)なども話すと、親は理解しやすくなります。
また、親が、他の生徒と自分の子どもを比較する場合は、その生徒がどれだけ練習に時間を費やしているか、またはどれくらいの期間でそのレベルに達したかを伝えると良いです。
そして最後に、親との定期的なコミュニケーションを行って、進捗や問題点を共有することが、何よりも重要です。
たとえば、家庭での練習が必要な場合や、次回のレッスンで取り上げるポイントを事前に伝えることで、親は子どもの進捗を把握しやすくなり、クレームはかなり少なくなりますよ。