スポーツでもなんでも、基本はとても大切です。
特に、フォームは基本中の基本となります。
ピアノでも基本的なフォームがあり、それが崩れていると良い演奏ができなくなります。
基本的なフォームというのは、 余計な力を抜いたときに自然にそうなる形 です。
しかし、そのためには常にフォームを意識する必要があります。
自然に身につくものではないので、最初は意識してみてください。
■ イスの座り方と姿勢
初心者のかたによく見かけますが、椅子に深々と座って、背もたれに背中をつける座り方は、悪い例になります。
少し浅目に座り、すぐに立ち上がれるような形 が良いです。
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そして、体や腕の力を抜き、背すじを伸ばします。
足は床に付いた状態で、踏ん張ることができるように、揃えておくのが良いでしょう。
イスの高さは、鍵盤に手を置いたときに、手首と肘がほぼ水平になるように調整します。
この時に、足がぶらぶらするようなら、台を置いて下さい。
台は専用の足台が良いですが、練習なら厚い本のようなものでも代用できます。
■ 手と指の形
人間の手は余分な力を抜くと、自然と内側へ下がり、手の中に空間ができます。
この形のまま弾くことができれば、理想的な形です。
よけいな力が抜けた状態であれば、何時間弾いても手は疲れません。
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指がまっすぐ伸びた状態は、手に余計な力が入っている証拠です。
このような弾き方はすぐ疲れますし、素早い動きも期待できません。
手の使いかたのポイントは、鍵盤を叩くのではなく、軽く押してその後すぐに、力を抜くこと です。
鍵盤を押すときの勢いで、強弱が決まるのです。
遅く押せば弱い音、速く押せば強い音になります。
それらを調整するには、手によけいな力が入っていては難しくなります。
ピアノに限りませんが、一番大切なのは、 余計な力を抜いて自然体で弾くこと になります。
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