音楽室では必ず見かけるメトロノームについて解説します。
メトロノームは、リズムを刻む機器です。
一定の間隔で音を刻み、ピアノだけでなく他の楽器でも練習をする際に、テンポを合わせるために使います。
あまり知られていませんが、メトロノームはピアノの練習には欠かせないものなのです。
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■ 使い方
ピアノを演奏するときに、どのくらいの速さで弾くべきなのかということは大切なことです。
曲には、その曲にふさわしい「速さ」があります。
楽譜の上の方に「モデラート」(中ぐらいの速さで)とか、「アレグロ」(速く)という単語が書かれています。
これは、その曲の速さを表しています。
ただ、中ぐらいの速さと言っても、人それぞれよって、感覚が変わってしまいます。
メトロノームは、その速さの基準を教えてくれるもの です。
メトロノームの目盛りには、モデラートやアレグロなどが表記されています。
その曲で指示されている速さに、メトロノームの目盛りを合わせます。
そして、メトロノームの音に合わせてピアノを弾きます。
また、速い曲を弾くときは、誰でもテンポに合わせることが難しくなります。
そういう場合には、まずゆっくりしたテンポで練習します。
そして、慣れてきたら目盛りを少しずつ上げていきます。
最終的に、 指示された速さ になるまで、練習を重ねていきます。
■ なぜメトロノームが必要?
人間は機械のようには正確ではありません。
ピアノを弾いていて自分もは気がつかないうちに、速くなったり遅くなったりします。
速さ遅さを、自分でコントロール出来るようにならなくてはいけません。
そのために、メトロノームを使って、 一定の速さで弾く練習が必要 なのです。
これはピアノだけでなく、楽器を練習する人すべてに必要な練習です。
テンポ感覚のない人は、いつも同じ演奏をすることはできません。
その場その場で、テンポが変わってしまうからです。
速さ遅さをコントロールできないためです。
テンポ感覚を養うために、メトロノームは必要なのです。
■ いつからメトロノームを使う?
音符が読めるようになったら、メトロノームを使えます。
少なくとも、楽譜に速さを表す「アレグロ」「モデラート」などが出てくるようになったら、メトロノームは必要です。
また、電子ピアノにはメトロノームと同じ機能が付いていることが多いので、それで代用できるならそれでもOKです。
ただし、お子さんが小さいうちは、実際のメトロノームの方が分かりやすくて良いかも知れませんね。
メトロノームはピアノの練習に必要不可欠な機械 です。
メトロノームを使って、テンポ感覚を養う練習を心がけましょう。
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